海外生活 言葉がわからないしあわせ
帰国して数年経つ。
思えば私は異様に早く夫の赴任国に馴染んだ。
食べ物も初めて見る食材の調理は楽しかったし、TVの中でしか見た事のなかったものが簡単に手に入る環境はラッキーとしか思えず、それはそれは毎日が楽しかった。
外に出るのは匂いが気になりあまり好きではなかったけれど、観光はそれなりにした。
親切なご近所さんに連れられて行動範囲も広がった。
現地の言葉が通じない環境というのは、わたしには好都合でメリットしかなかった。
言葉が通じると文句の一つも言いたくなって喧嘩になってしまったりするので
物を知らないお客さんだと思ってもらえるのは、大変に有り難かった。
子供のように扱われるのは とてもしあわせなことだ。
知らない事も簡単に教えてもらえるし、失敗しても簡単に許される。
ありがとうとごめんなさいを現地の言葉で言えたら、誰でも
割と何でも怖じけずにチャレンジしてみたらよいと思う。
言葉が通じない事で得られるメリットを、たぶんわたしは生きてきた中で一番ずる賢く最大限に利用した。
けれど、となりに誰か通訳してくれる人がいないと困る場面も何度かあったから正直に言えば、やっぱり土地の言葉は勉強するべきだなとは思う。
こんな風に書くと人任せで無責任な人に見えるかも知れないので一応付け足して書いておくけど、英語がある程度わかるせいで生活に不便さを感じなかったのも暮らしやすかった理由かも。
道を歩いていて人の話す内容がわからないのは経験したことのない楽しさで、とても面白かった。
外を歩くだけで疲れる日本と違って、
言葉がわからないってすごく気楽!
たいがい相手も自分の話す内容わからないってことだから。
本当に、びっくりするくらい心が軽くなる。
日本にずっといたら知りえなかったしあわせだと思う。
なお、治安の良い安全な地域、初めての場所ではないことが大前提。
あと日本人っぽい恰好をしない。
(地味目にコーディネートしがちな人は土地に馴染んだ服装をする)
トラブルに巻き込まれない為に、これ すごく大事・・