晴れ時々ぼんやり♪

のんびりきままな徒然記

帰国当初 息子が友達を殴った件について

私たち家族が 海外赴任から帰国して もうすぐ5年が経とうとしている。

夫に本帰国の辞令が出た時、娘は中1で息子は小学5年生。

二人を年度の途中で編入させることに少し躊躇ったが、こればかりは仕方がない。

 

現地でも日本人学校に通わせていたので、まぁ何とかなるだろうと思ったのも本当だ。

実際、二人は最初のうちこそ戸惑っていたが大きな問題はこれといってないまま しばらく過ごしていた。

 

少し慣れた頃には運動会の練習が始まったようで、二人は共にラジオ体操でつまづいていた。

その時の子供たちの会話。

 

息子:「ママー、運動会のラジオ体操っていうやつの練習なんだけどさー、

うまくダンシンできないんだよね」

 

娘: 「あーー!わかるわかる!

周りの人の動き見ながら素早く真似してやっても先生にはバレるよね、

ラジオ体操知らないでしょ?って今日も言われたわー あははは」

 

私:(ラジオ体操をダンスだと思ってるあたりがウケるけど二人は気が付いてないから黙っておこうw)

 

最近、この話を二人にしたら全然覚えてなくてダンシンなんて言ったの?ウケるーーーなにそれwww 藪からスティックみたい

と爆笑していた。

 

家の中でも ルー語が出てたんだから学校生活でもおそらくやっちまってたんだろうなぁと、今振り返ると冷静に推測できる。

 

まぁ、間は省くけれど 二人とも それから半年もたたないうちに学校で何らかの問題に直面していた。

 

息子は関西弁のコミュニケーションがうまくいかず、最初の頃は言われっぱなしでその場に固まってしまうということを繰り返し、最終的には暴力行為に発展した。

端的に言えば、カッとしてお友達を殴り飛ばしてけがをさせてしまった。

本人的には、そこにたどり着くまでに随分我慢もしたし、それまでに先生が間に入って 自分の嫌がることをもうしないと相手に約束させたにもかかわらず 約束は守られなかったと。

 

先生は頼りにならん。という結論に至ったと 言っていた。

(見切りつけるのはえーな おい)

 

この件に関しては、どういう理由があろうとも先に手を出した方が負けで全面的に息子が悪いのだ。

お前が言ってることも父と母は理解はできる。

けれども、社会はそういう風にはできていない。

命の危険がない限り絶対に手を出してはいけない。

 

口で言い合ってる分には加害者も被害者もその場にいないとわからない。

そして心の傷は当事者にしかわからない。

もしも傷ついて自分ではどうにもならない時は先生や私達に相談してほしい。

我慢しなくていいから、一緒に解決策を探そう。

そのための努力を大人は当たり前だと思ってるから 息子が負担に思う必要はない。

遠慮したり 諦めたりしないでほしい。

 

一旦 殴って相手にけがをさせたなら お前は加害者で、相手は被害者だ。

どんな理由があったとしても、誰がどこから見ても 目で見てわかるけがをしている方に まずは同情するし そちらが正しいと考えてしまう。

暴力で自分の意見を主張するのが正しい解決法だと思うな。

世界は 問題を話し合いで解決することを前提に成り立っているものなのだ。

 

我慢を続けることも、暴力を振るうことも 間違っている。

お互いを理解するために話し合うことが大切だ。

 

こういうようなことを、夫が懇々と諭した。

(私は 全く役に立たず、けがをさせてしまった子のお母様から電話をいただいた時もその剣幕にオロオロしてしまって速攻で謝り倒してけがの具合を伺って また謝るということを繰り返した挙句に、重ね重ね申し訳ないのですが、夫と相談して対応させていただきますと会話を終了させてしまう有様でした・・不甲斐ない)

 

夫は私が連絡すると早々と仕事を切り上げてくれ、帰宅後、息子の言い分を聞いて、けがをさせた相手の親子双方に対し電話をかけました。

 

そもそもの発端について説明と経緯の確認をし、お互いに理解しあえていない感情の行き違いがあったのだと、それを理解してほしいとお願いしました。

(相手のお母様が険しい口調だったため、まずは落ち着いて話し合える状態まで説明をさせていただいた感じです)

息子の暴力については大変申し訳なく思っていると謝罪し、

二度と暴力をふるうことがないように厳しく指導します。

私達を信用してほしい。

その上で、君にも迷惑な行為を今後は一切やめてほしい。と、

 

こんなことはあったけれど、仲直りしてクラスメイトとしてまた仲良くしてほしい。と

 

息子と相手のお子さんはお互い謝り合って、二度としないと約束しあって。

相手のお母様にも最後は当人同士の問題ですから。と納得していただけました。

 

幸いにもけがは軽く口の中を切った程度だったので、病院に行くようなけがではなかったようですが 程度は関係なく 己の子供が誰かにけがをさせるという不祥事に、申し訳なくてオロオロするしかなかった私と、冷静に対処して解決までさせてしまった夫。

ここまで差がでるとは思わなかった。

 

なんというか この一件で再確認。

夫つええ・・。

そして、この一件から息子は夫に絶対服従という姿勢が確定しました。

 

こうやって男の子はおとーさんに頭があがらなくなるのだな・・

そして私は また こいつぁダメだと思われたのか おとーさんに言うよ!と言わないと言うことを聞いてもらえなくなりました。

 

おーまいが。