炭水化物で腹痛がおきるひと
糖質制限が続くかどうかは体質に合ってるかどうかだと個人的にはおもう。
いいことがあるから続けられるわけで。
それが単に体重計の指し示す数値というだけではちょっとしんどいのと違うかしら。
わたしはもともと炭水化物が好きだ。
関西人だからというのもあるのかもしれないけれど、たこ焼きにもお好み焼きにもごはんは付けてほしいし、うどんにはかやくごはんがベストマッチングで、さらに言えばデザートはおはぎ以外にありえない。
安倍川餅を作って余ったきな粉は白ご飯にかけて食べたい。
お餅といえば、すき焼きの最後は餅だよね。
鍋の締めはラーメン。雑炊なんて枯れている、ここはがっつり麺一択で。
そんな炭水化物ラバーのわたしにも怖いものはあってポテトサラダは恐ろしい。
夕食に食べると翌日の朝にはお腹の中でカーニバルが始まっている。
具体的にどんなお祭りかと言うと、腸内を動き回る音がする。
下腹部に鈍く響く重低音。
さながらF1レースのよう。
うっかり実況付きの解説をしてしまいそうになる。
左の脇腹コーナーをぬけて十二指腸から直腸コースへ・・おっと戻った!
きゅるるるる〜 きゅ〜 ぐるるるる
情けない音を立てて腸内の左右コーナーをスピンかけてめぐるガスの群れ。
踊り狂うカーニバルというかむしろ太鼓。
どんどんカンカンどんカンカン。
我ながらやかましい。
やがて時間とともに膨張したガスは骨盤を圧迫し、最終的に肩甲骨のあたりに溜まって行く。
ここまでくるとひどい苦痛で、歩き回ったりはできない。
寝っ転がってうんうん唸る。
出せばいいじゃない。そう思うかもしれない。が、出ないんだな・・これが。
体の中の臓器の隙間に入り込んだガスはそうそう出ていかないからすごく痛い。
子供の頃から芋類を食べると必ずお腹が痛くなる原因はこれ。
妙な音もするしで静かな教室に居るといたたまれない。
恥ずかしい思いをなんどもなんどもしたからか、未だに静かで人の多い場所に座って居るというのが苦手。
できればずっとひとりでいたい。そっとしておいて・・
おなかの悩みってつらい。
そして後で痛い目を見るとわかっていても食べてしまう、罪深き一皿。
その名はポテトサラダ。
ここ数年は、この症状が出てひどい痛みがある時はこれを使ってます。
すばらしい効き目。
飲んで2時間くらいは痛く無くなる。2〜3回飲めばかなりスッキリ。
子供の頃にこういうお薬欲しかったな・・。
で、糖質制限でお米や小麦粉、芋類を食べなくなってからは薬がいらなくなりました。
きゅるきゅるする時もあるけれど、肩甲骨や骨盤まで痛くなることはないです。
どうも炭水化物の消化が苦手な体質だったみたい。
そういえば子供の頃からよくお腹壊してた・・。
日本人なのに・・主食のごはんでキャパオーバーしてるところに芋でとどめを刺してたんだろうなー。もっと早く知りたかったな。
ここが痛いってうんうん唸ってる幼かった私に父が言ったよね。
「そんなところに臓器はない!仮病はあかん」
二十歳を過ぎても原因はわからないまま、救急で痛み止めを打ってもらうことも何度かあった。
結婚後はなぜか冬場、主人の実家へ行くと腹痛で寝込んでた。
(日本家屋で体が冷えて消化力が普段以下になってたのかな)
余談だけど、我が家の小娘がほぼ同じ体質なので(わたしよりかなり軽い)朝は普段通り。給食はごはんを自主的に減らして、夜は炭水化物抜きで対応している模様。
すきにしたらいいよって言える親になれただけでも儲けもんかな。
というわけで、わたしは糖質を摂ることをやめて体が随分楽になりました。
糖質制限は痩せた人やお年寄りだと筋肉量が落ちて危険なこともあるから闇雲にやっちゃだめって私の持ってる本には書いてあって、妊婦さんや成長段階にある子供も(例外はあるものの)おすすめしないとあります。
やるやらないは自由ですが、本当にやる必要があるのかを見極めてあくまでも「健康のために 余分な体重や血糖値をコントロールする」手段のひとつとして考えるのがよいみたいです。